普通の学生生活を送る真悟は退屈ながらも平和な日常を過ごしていた。
変わり者の少女マヤとの会話は真悟に不思議な安らぎを与えていた。
そして学園内でも人気の龍美と付き合い始め、幸せな日常を過ごす
真悟だったが……
ある事件をきっかけに失われる平穏な日常。大きな力を得る変わりに
失う代償。真悟は否応無く巻き込まれていく。
血が意思を持ち、主人の意志によって強力な力を発現する持物(じもつ)と
呼ばれる力。時に紐となって主人を守り、矢となって敵対するものを討つ。
人はそれを吸血鬼と呼ぶ。
というわけでこちらの第六回のRED STAKEは第一回で未完成だった ものの完成版となっています。第一回からの続き、ではなく、新たに全て 書き直しました。題名や表紙などまったく変えなかったので「完成版」 みたいな言葉を入れとくべきだったかな?と今になって思ってます。
第一回でくやしい思いをした後、どうやって書くのが一番いいかな?と 考えてたりしました。16ページ前後でまとめるにはどうしても要素が 多すぎるのはわかってたので、思い切って主人公格の3人に焦点絞って やってみようと思いました。こうすることによってキャラの性格付けや エピソードなんかを入れられればなと。それと後半に戦闘シーンや吸血鬼 となった後の話を考えると、前半はそれを際立たせるため、平凡な日常生活 の描写も必要だろうなぁとは思ってました。話の流れというか各エピソード をだいたい決めていき、それを順番に並べて話を書いていったのですが、 最後の方はなんだかパズルを解いてる気分になってました。ピースをはめて いくジグソーパズルの感覚に近いかもしれない。
戦闘シーンなどは第一回の時は書けなかったのですが、こういう展開に しようというのはすでにありました。第六回の戦闘シーンは当時書きたかった もののまんまだったりします。ただどうやって戦闘シーンを盛り上げていく かは悩んだりしてました。あんまりそういうシーン書いたことなかったので。 文章だけでその場面を説明していき、勢いを殺さず、わかりやく、かっこよく、 書いたつもりですがその辺はまだまだ力量不足かもしれません。
第一回の時は色々といっぱいいっぱいだったので、雨がえる君と相談した時に 様々なタイプのキャラを描いてもらってたのですが、時間が足りず、生かせなかった のは申し訳なかったと。遅くなりましたが、第六回で完成させることができて 良かったかなと。第一回の時に戦闘シーンのイラストも何枚か頼んだりしたのですが、 それは 時間的に厳しくなって実現せず。まぁその前に第一回は完成できてないので どうにもならなかったのですが。第六回では頼んだイラストの場面も全部入れら れたと思うので自分的には満足でした。
このRED STAKEは序章、プロローグなので、この後様々な話を付け足して いき、RED STAKEの世界を広げていければな、と思います。