主人公、風祭シンゴは友達も恋人もいない寂しい
学校生活になりそうで困っていた。彼のおじさんは
博士だが変わり者であり、いわゆるマッドな人だった。
相談を受けた博士は友達と恋人を作ると言ってできた
ものは……
おかしな博士が作るとんでもロボットの馬鹿話です。
イラスト、カットは漫画家の箱宮ケイさん。いいキャラ
作ってくれます。イカス!
箱宮ケイのおもちゃ箱
http://hako01.blog81.fc2.com/
この話を作るきっかけは磯本つよしさんの漫画「エナ」というのを
読んでから。サイボーグの女の子が大活躍する話ですが、そういえば
ロボットの馬鹿話を書こうかなーと随分前に思ってたのを思い出し。
サイボーグ、アンドロイドというとSFでかっちりしたハードな話
の雰囲気があるような気がします(個人的な感想ですが)ロボットという
単語は郷愁、ノスタルジーがあって機械ではあるが人間味のある
感じがしたので「ロボット」をタイトルに使っています。
とりかえばやは「とりかえばや物語」から。以前ゲームの中のアイテム
で性転換するという効果があったのでどんなもんなのか調べたら平安時代
の話のようで、こんなのあるのかーと思ってたのでした。話の筋は
男らしい女の子、女らしい男の子が性別を偽って暮らすのだけど
お互いが異性を好きになってしまい、落ち延びてしまう、みたいな
話だそうです。実はタイトルしか知らなくてまだ読んだことはありません。
TSF、トランスセクシャルファンタジーと言うのがあるそうで、そういう
性転換ものの話をさすそうです。昔見てたアニメで宇宙海賊ミトの大冒険
でも、確かミトの息子が続編で女の子になってたりしました。宇宙人の
設定なので15歳頃で性が確定する、という設定だったけな。男が女に
女が男にというのはそれだけで結構面白い話になりそうな気もします。
今回はロボットで性転換する(常時転換できる)という設定なので
妙なことも色々できるかなーと思ってます。どちらかと言うと水を
かぶると女になる、お湯で男になるの「らんま1/2」に近いのかも
知れない。漫画とかでは使われるけど小説とかではあんまりないのかな。
単に知らないだけかもしれないけども。
最初の考えではマッドな博士がとんでもロボット作って大変なことに
なる、という筋しか考えてなかったのですが。友達、恋人ロボット
として色々する、となってからじゃぁ相手がいるだろうし、なら学生
が適当なのかな、と風祭シンゴ君が出来てきました。適当な考えで
作ってたので学生なら中学?高校?大学?恋には早いが小学?
とどれが適当なのか迷ったのですが。適当なら適当のままでも
いいじゃない!と開き直り、設定の「十ふふん才」となっています。
シンゴという名前は博士が「愛してるよ、○○君!」という決めセリフ
を考えていたので、言うのにもっとも適当だと思われるシンゴにしたの
でした。シンゴという名前の後に適当な苗字を、と考えて派手めでヒーロー
ぽくて、胡散臭い名前、ということで風祭にしました。実際に風祭性
の人が胡散臭いというわけではありません(フォロー)
風という単語から4大属性のなんたらが開放される、というイメージが
できたので、風祭、火祭、水守、土御門というのを考えました。
風祭シンゴ この話の主人公。
火祭礼音 とりかえばやロボット男性版
水守サキ とりかえばやロボット女性版
土御門ゴンズイ シンゴのおじさんで博士の名前(作中に名前は出ません)
鷹ノ宮茄子美 火祭礼音(いい男)を狙う恋の狩人
恋人話にするならライバルなりなんなりいた方がいいだろうと
素敵な脇役として茄子美を設定しました。
学生なら学校行かないとな、と後付で考えてたのでロボット入学の巻
でござる(にんにん)という所で終わってしまいました。言われてから
気づいたのですが、そういえばこの話。どう考えても「次回に続く!」
なんだなと。学校なら学校生活の話もあるだろうし、恋の鞘当てとか
あるだろうし。実は続き物としてまったく考えていなかったのでした。
昔から考えてた話のプロットをざくざく詰めていったのが今回の話
でした。出来上がったらなんだかわからない序章になってた。
催眠術とかちゃちなもんじゃ(以下略)のポルナレフ状態でありました。
今回は知り合いの漫画家の箱宮ケイさんに表紙やカットをお願いしました。
実は別の話でイラストとかお願いするかも!と言ってたのですが、今回
早めに書きあがったので、どんな感じになるのか頼んでみるか!と
話をふってみたのでした。キャラはこんな感じでーと簡単に話しては
あったのですが、私がイメージしていたキャラクターとほぼ同じ感じ
で描きあげてもらえたのはさすがだなと思いました。マッドサイエンティスト
がロボット作って色々やらかす馬鹿話、ということでイメージ的には
胡散臭いSF映画のポスターのような感じになってます。
箱宮さん的には映画『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士をイメージ
してたそうです。私のイメージはゲーム『超絶隣人ベラボーマン』の爆田博士
だったりします。マッドサイエンティストのWikiではちゃんとこの二人
が取り上げられているのでイメージ的には問題ないんじゃないかと思います。
今回は完成度的には高いものになったのではないかと思います。話の内容
がというのではなくて(もちろん話は毎回ベストを尽くすようにはしますが)
道具的に色々そろえたり、ワープロソフトの使い方がわかってきたり。
手間をかけずにクオリティを上げる、を実戦してたのですが今回はやれる
ことはやった!と思います。手間をかけずに、というのは私が不器用なので
できるだけ手を加えずに形にする、ということですね。裁断したりテープで
補強したりなど、手をかければクオリティも上がるのかもしれないのですが。
テクニックがないとしょぼくなってしまうので「手抜きでクオリティ高く」
が目標なのでした。志が高いのか低いのかわからんな(ぐふ)
というわけで今回は馬鹿話ということでネタは色々しこんでおくことに
しました。製本する時に中に色紙をはさむことにしたのですが5色入りの
奴が、丁度キャラをあらわす色になってので5色を少しずつ入れたりしてます。
買われた方はキャラ占いも楽しめる寸法です。というわけでチェキラ!(?)
あなたはどのタイプ?
緑色のあなた(風祭シンゴタイプ)
緑色のあなたは受難の相が!恋人や友達からハプニングが
おとずれることでしょう。驚くことには的確なつっこみでスルーして!
赤色のあなた(火祭礼音タイプ)
赤色のあなたは情熱系。親友のためなら笑って突撃することも
できます。ただその情熱の炎は長く持たないのでここぞという所
を見極めるのが大切ですよ!
水色のあなた(水守サキタイプ)
水色のあなたはいつでも冷静。その分析力はまるでコンピュータ
のよう。的確すぎてまわりの反感を買わないように注意しましょう。
ラッキーアイテムは油。あなたの活動時間を大幅に増やしますよ。
黄色のあなた(土御門ゴンズイタイプ)
黄色のあなたはとってもはじけています。灰色の脳細胞も素敵に花が咲き
インスピレーションは泉の如く湧き上がることでしょう。でも何事も
ほどほどが肝心。暴走最前線で突っ走らないよう気をつけて!
紫色のあなた(鷹ノ宮茄子美タイプ)
根っからの狩人なあなた。かっこいい人を見るとどうしても暴走して
しまいがち。その時は一度深呼吸してみて。学校の授業をまじめに聞いて
おかないと顔をはさまれるかも。顔が変形しないよう気をつけて!